以前に見たBreaking Badについて
麻薬製造のドラッグカルテルに堕ちていく化学教師
類を見ないコンセプトと下着姿で製造する姿に当初興味深くが沸くものの
次第にその世界の地位を得ることで豹変していく姿が見るに耐え兼ねていくようになった
なんでこんなドラマが人気なのか どこを見て面白いと言えるのか分からなかった
それでも見始めたら最後まで見ないと気がすまないので
Walter Whiteの悪人ぶりを半ば否定的に見ていた
見終わって一気にその意味がわかった
Bryan Cranstonの演技は本当に素晴らしかったんだ
もしそうであれば有り得るだろうと思えるセリフやストーリーも重なり
一話からの彼からは想像しえない 悪人に成り下がるまでの落ちっぷり
その微妙に変化していく主人公に私はずっと騙されていた
一話を見返したときの主人公の姿にあれほど驚かされたことはないだろな
そして彼自身のプライベートの姿を見たときの 彼が持つ優しさに溢れた姿にも本当に驚かされた
最近感じるのはアメリカにはこういった素晴らしい演技力を持つ俳優に溢れていること
多くの外人が言うように 日本人の演技はギャクなのかと思えるほどレベルが低いこと
というか日本人は演技をすることのないコミュニティなのでそれは仕方のないことだとも思っていますが
そしてラストを見終わってから 本当に学べることが多い
自分にしかない才能を持ち 誰かに認めてもらいたかった彼は悪という選択を受け入れた
一方で家族愛に溢れた日常の暮らしを捨てきれず
あからさまな嘘を続けながらも自分自身をそこに繋ぎ止めようとする矛盾さ
どちらも納得のするもので まさにそれこそが誰もが共感するテーマなんだ
自分自身でさえも今一番苦しめられていることをこのドラマは表現していた
言うなればMr.Whiteのように変化することは誰にでも有り得ることで
その差はいつでも紙一重であるということ
確かに以前の家族愛に恵まれた平凡な高校教師の彼は全く幸せそうではなかったし
それは現代人が最も苦しめられているテーマだ
私の知る限りの幸せな人々は自分が愛する人が近くで支えてくれて
自分だけの強みを活かせている人々だ
やっぱり本当の幸せの要素には家族愛だけでは意味がない
動物とは違い 子孫繁栄の為だけに生まれてきた生き物ではない故
それは人間としての一生の課題だ
私たちは戦争を放棄することで大事な人を守る力も必要なくなった
次に得るべき力は自分自身の為のものだ
そしてそこには必ず孤独が強いられる
On the final day of filming for Season 5,
Bryan Cranston got a Breaking Bad tattoo on the inside of his finger.
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